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マタニティ(妊娠中/産後)

2019.05.28

【助産師監修】妊娠中の歯の治療はOK?気になる“歯”のケア

【助産師監修】妊娠中の歯の治療はOK?気になる“歯”のケア

マタニティお役立ちコラム【【助産師監修】妊娠中の歯の治療はOK?気になる“歯”のケア】ナチュラルサイエンスのfor Mama & Kids Smileでは、ベビーやキッズ・マタニティ・美容や健康に関する役立つコラムを皆さまにお届けしています。

「妊娠すると、虫歯になりやすい」ってご存知でしたか?
ママが虫歯のない健康的な口内環境を整えておくことは、生まれてくる赤ちゃんのためにもとても大切です。

今回は妊婦さんの“歯”のケアについてお伝えします。

妊婦さんが虫歯になりやすい3つの理由

妊娠中の口内イメージ

【1】口内環境の変化

妊娠すると、ホルモンバランスの変化で唾液の分泌量が減ります。すると、口の中がネバつきやすくなり、歯垢が溜まりやすい環境に。またお口の中が、虫歯を引き起こしやすい酸性の状態に傾いてしまいます。

【2】つわり

つわりがあると、食べ物だけでなく歯みがき粉の味やにおいが嫌で仕方なかったり、歯ブラシを口に入れると吐きそうになったりする人も。また、食べられるものをちょこちょこ食べたり、食べづわりで常に何か食べていないと気分が悪くなったりと、間食が増えて規則正しい食生活ができないことも虫歯の原因になります。

【3】歯医者に行きにくい

妊娠中は、おなかの赤ちゃんへの影響が不安で病院通いを避けがち。急な体調の変化を心配したり、つわりで気持ち悪い時期が続いていればなおさらです。でも、うっかり機会を逃すと大きなおなかで仰向けで治療を受けるのが難しくなったり、産後は育児でめまぐるしい日々が続き、なかなか歯医者さんに行けません。

異変がなくても、妊娠中に1回は歯科検診へ行きましょう

思っている以上に、妊婦さんは虫歯になりやすい状態です。できれば妊娠前に虫歯の治療を済ませておくのがベストですが、特に今異変を感じていなくても、妊娠中に1度は歯科検診に行きましょう。

ママやパパが虫歯のない健康な口内の状態を保っておくことが、生まれてくる赤ちゃんの虫歯予防にもつながります。自治体によっては妊婦歯科検診を助成しているところもあるので、まずはチェックしてみてくださいね。

ベビーの画像

歯医者さんへ行くのは、安定期に入ったら

妊娠中の歯科検診が大切といっても、無理して早めに行く必要はありません。妊娠初期は、つわりがある方はもちろん、何かと体調を崩しやすい時期なので避けた方がいいでしょう。

おなかが大きくなると、仰向けで診察を受けるのが苦しくて気分が悪くなる人も。妊娠中に歯科検診に行くなら、安定期に入ってからがおすすめです。虫歯があると何回か歯医者さんに通わなければならないので、あまり遅くならないタイミングで行けるといいですね。

予約の時に、必ず「妊娠中」であることを伝えて

妊婦のおなか

歯医者さんのレントゲンや麻酔、薬などが不安な方も多いはず。まずは予約の時に、妊娠中であることを忘れずに伝えましょう。あらかじめ伝えておけば、初診の検査から配慮してくれます。少しでも気になることがあればその都度聞いて、安心した状態で検診・治療を受けましょう。

おうちでできる“お口ケア”

歯を磨いている様子

【1】刺激の少ない「歯みがき粉」にチェンジ

歯みがき粉の味や香り、ミント香料のスースー感や、スクラブ剤の感触が受けつけないという方もいます。これらがダメでお口のケアができない人は、においや辛味、味の少ない歯磨き粉に切り替えてみましょう。

「スミミネラルハミガキF」は、辛味や味が少なく、つわり中も使いやすいお役立ち歯みがき粉です。合成甘味料や着色料不使用の天然成分配合のハミガキで、低刺激なのにお口の中はスッキリします。

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【2】つわりの落ち着く時間にケアを

つわりがひどい状態で、無理に歯磨きをすることはありません。吐いてしまうと、胃酸が歯にダメージを与えてしまいます。

妊婦さんの歯磨きは、必ずしも食後など決まった時間に行わなければならないわけではありません。1日の中で、つわりが落ち着いている時間を見つけてケアをしてみましょう。
洗面台は、化粧品や整髪料、衣類用洗剤やシャンプーなどの香りがただよっていることも意外と多いもの。においが少なく、ゆっくり座ってリラックスできる場所をさがして、試してみてくださいね。

【3】歯磨きアイテムの見直しも◎

歯ブラシを口に入れるのが、気持ち悪くて無理という方もいます。そんな方は、子ども用など、なるべくお口の中を刺激しない小さい歯ブラシにするのも手です。それでも吐きそうな場合は、せめてうがいだけでもするようにしましょう。酸の原因となる汚れを流し、菌の繁殖を抑えられます。

おわりに

妊娠中は体が大きく変化する時期。お口の中も同じで、虫歯になりやすい状態が続きます。虫歯を放置すると、産後もなかなか歯医者さんに行けずどんどん悪化してしまうことも!安定期に入って体調が落ち着いたら、まずは歯科検診に行きましょう。治療に関して何かと不安もありますが、妊娠中であることをしっかり伝えて歯医者さんと相談しながら治療を進めることが大切です。産後も母乳をあげているから治療を受けられないと考える方も多いのですが、母乳に影響があるお薬などはごくわずかですので、早めに歯科医に相談することをお勧めします。

監修
代田佳恵(助産師・看護師)
東京都渋谷区を中心に、マタニティ&産後ヨーガ、ベビーマッサージ、母乳相談など、妊娠から卒乳までのケアなどを行っている。

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