マタニティ(妊娠中/産後)
2017.12.05
妊娠中~産後は視力が落ちやすい!?「産褥期の目の酷使」にご注意を
マタニティお役立ちコラム【妊娠中~産後は視力が落ちやすい!?「産褥期の目の酷使」にご注意を】ナチュラルサイエンスのfor Mama & Kids Smileでは、ベビーやキッズ・マタニティ・美容や健康に関する役立つコラムを皆さまにお届けしています。
妊婦さんや産後ママの中には、「最近、目が見えにくい…」と感じている方も多いのでは? 実は、妊娠中~産後は視力の低下が起きやすい時期! 急激に変化するおなかやつわりなどの体調不良の陰で見過ごされがちですが、視力の変化にも注意が必要です。
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「妊娠・出産が目になんの関係があるの?」と思われるかもしれませんが、この時期に視力の低下を感じる方がとても多くいます。原因は、ホルモンバランスの変化や血液量の増加、出産のときのいきみによる目への負担、お産・育児による疲労などが挙げられます。
そのため妊娠中~産後は視力が低下し、次のような変化が起きやすいと言われています。
・視界がぼやける
・スマートフォンや雑誌の小さい文字が見えにくい
・標識や看板の文字がボヤけて見えにくい
・気がつくとよく目を細めて物を見ている
妊娠中・産後はこんなところに気をつけて
気づかないうちに、視力が低下していることが多いこの時期。日常生活の中では、次の4つの点に注意しましょう。
①運転
視力の低下以外にも、妊娠中は大きなおなかで運転をしにくくなっていたり、注意力も落ちていることがあり、運転には注意が必要です。産後も、育児疲れや寝不足が続いた状態で運転をしなければならないことも。「運転は妊娠前から慣れているから大丈夫♪」と油断せず、いつも以上に気をつけましょう。
②転倒
大きなおなかや赤ちゃんの抱っこで体のバランスが取りにくく、転びやすい妊娠中&産後。視力の低下は、さらに転倒やつまずきの危険を高めます。足元には十分に注意して歩くようにしましょう。ヒールや足首が動きにくいブーツなどは避けて、歩きやすい靴を選ぶのもおすすめです。
③メガネやコンタクトレンズの新調
この時期の視力は不安定で、産後に視力が戻ることも多くあります。メガネやコンタクトレンズを新調しても、長い期間使えない可能性があるので、この時期の買い替えは避けた方がいいでしょう。視力の変化が著しくてどうしても必要な場合は、あまり高価ではないもので一時的に対応するのがおすすめです。
④目薬の使用
目のかすみや疲れ目を感じると目薬を使いたくなりますが、目薬も立派な「薬」です。素人判断で、妊娠中や授乳中に影響がないとは言い切れません。自己判断で使用せず、必ず産婦人科や眼科の先生に相談してから使うようにしましょう。
視力の低下はいつまで続くの?
一概には言えませんが、妊娠・出産による視力の低下は、だんだんと日を追うごとに回復するのが一般的です。視力低下の大きな原因が、ホルモンの変化や出産による体の負担、育児による疲労なので、産後しばらくすると落ち着いてくるものと考えられます。しかし、ここ最近は妊娠・出産を機に視力が低下し、そのまま戻らない方も多いそう!
最近のママは「産褥期」に目を酷使している!?
産後6~8週間は、産褥期(さんじょくき)と呼ばれます。妊娠・出産により大きく変化した体を回復させるためにとても大切な期間で、この期間は「布団も敷きっぱなしにして、なるべく横になることが大切。家事もなるべく人に任せるように」とよく言われます。
産褥期に体を回復に集中させることは、とても大切です。でも、体を休めている間に、スマートフォンに夢中になっていませんか?
出産直後はなるべく育児だけに専念したいものですが、スマホを使って育児でわからないことを調べたり、出産報告メッセージを送ったり、SNSを更新したり、内祝いを選んだり、じいじやばあばに孫の写真を送ってあげたり…と、なかなか大忙し。赤ちゃんのお世話をしているとき以外は、スマホをずっと手放せないママも多いようです。その結果、気づかないうちに目を酷使してしまっています。
産褥期は、目も体もしっかり休めましょう
産褥期にしっかり休めたいのは、体だけではありません。目もしっかり休ませることが大切です。スマホの画面の小さい文字を追う作業は、思っている以上に目に負担がかかります。気づかずに目に負担をかけ、出産を機に視力がガタッと落ちて戻らない方も少なくないようです。体を休めてゆっくりしている分、手持ちぶさたでついスマホを使いたくなりますが、なるべく意識して目を休めてあげましょう。
おわりに
今回は、意外と知られていない「妊娠中~産後の視力の低下」についてお伝えしました。この時期の視力の変化は、ホルモンの変化や疲労による一時的なものと言われていますが、産褥期に目を酷使すると視力が戻らないことも! 体と一緒に、目も意識して労わってあげましょう。