美容
2019.05.09
「あの、万葉集の和歌のように……。トラブルを加速させる敏感肌にも、きっと美しい花が咲く」
美容お役立ちコラム【「あの、万葉集の和歌のように……。トラブルを加速させる敏感肌にも、きっと美しい花が咲く」】ナチュラルサイエンスのfor Mama & Kids Smileでは、ベビーやキッズ・マタニティ・美容や健康に関する役立つコラムを皆さまにお届けしています。
新元号“令和”について、安倍首相が「厳しい寒さのあとに、春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように……」と、その元号に込められた意味を語りました。
肌も同じく、一生敏感肌で悩み続けることはないのです。
使うコスメや気持ちや環境次第で、肌は見事に上向きになっていくものです。
とはいえ、自分は敏感肌と感じている人は年々増加傾向にあります。
家事や育児、仕事や介護など、女性が抱えるものが増えて、ストレスを感じやすい時代だからでしょう。
肌が敏感に傾くと、どうなるのでしょうか?
疲労や寝不足などの「内的刺激」によって肌そのものの体力が低下し、紫外線や摩擦や乾燥などの「外的刺激」で肌を守るバリア機能が弱ってしまいます。さらに「加齢」も重なり、コラーゲンやセラミドなどを生み出す力が低くなり、肌全体にエイジングが加速するのです。
つまり、敏感肌をそのままほうっておくと、肌の内外からダメージを受けやすくなり、肌荒れやくすみ、しみ、たるみなどのエイジングが進みやすいということです。
焦らなくても大丈夫。
3つのケアサイクルでうるおい透明肌へ
普段使っているアイテムでいくらお手入れしても乾きが気になったり、くすみが晴れなかったりする場合は、敏感肌に傾いているサインです。
カサカサ、ヒリヒリ、赤みがでている敏感肌……、一体なにからケアすればいいか迷いますが、ポイントは「ケアする順番」です。
1「ダメージリセット」
肌の微弱炎症を落ち着かせてバリア機能の改善を
たとえば水道の蛇口が壊れて水がふき出してきてしまったら、何をしますか? あふれる水がこれ以上こぼれないように、傷口を防ぎますよね。
このように、まずは弱っている部分にアプローチすることが何より大切です。
敏感肌は、常に微弱炎症が肌内外で起こっている状態。
この炎症がメラノサイトを刺激して、肌のくすみを招いているのです。現に、敏感肌は健康的な肌よりもくすみやすいとも言われています。
炎症を鎮静化しながら、表面は水分量を逃さないセラミドケアをして、バリア機能を高めることで、肌は落ち着いてきます。
2「うるおいチャージ」
ぐらついた土台を整えてハリ・弾力を高める
次は土台づくり。
しっかりと肌の土台を整えることで、ちょっとした刺激でもゆらぎにくい状態になります。肌への浸透が高い発酵成分などで、肌の奥まで美肌成分を行き渡らせて、内側からのハリ・弾力を高めましょう。
敏感肌は毛羽立ちや凹凸でくすんで見えがちですが、ぷるんとした感触が戻ってくるため、見た目のツヤ感も高まってきます。
3「ブライトニング仕上げ」
健やかな肌は届きやすい!仕上げは白肌アプローチ
いい状態の肌は栄養も行き渡りやすく、キープする力も備わっています。
ここですべきことは、白肌ケア。
シミやくすみの原因であるメラノサイトのネガティブな働きをいろいろな角度からケアする頼もしさと、肌におだやかな食物由来の白肌成分といった低刺激性を持ち合わせたアイテムがおすすめです。
美容ジャーナリスト
鵜飼香子
profile
広告制作、集英社の美容誌MAQUIAの編集者を経て、現在は美容ジャーナリストとして活動しながら、大学院で経営学・マーケティングを学んでいる。毎月150もの新製品を試し、分析してきた経験から、女性誌やブランドサイトにて、美容法をアドバイスしたり、化粧品のアドバイザーやコンサルティングなどを行う。2児の母として、効率化とエンタメ性あるビューティを心がけている。