ベビー(赤ちゃん)
2023.05.25
新生児(赤ちゃん)のお風呂上がりに必要なことは? 事前準備やスキンケア、水分補給までしっかり予習!
まだ赤ちゃんのお世話に慣れていなくても、事前の準備やお風呂上がりに必要なケアを予習しておけば大丈夫。この記事では、お風呂上がりのお世話をスムーズに行うための事前準備を解説しますので、ぜひチェックしてください。
生まれたばかりの赤ちゃんは、体力も十分ではなく、肌もとってもデリケート。 沐浴のあとのお世話はスピーディに行いましょう。 まだママやパパが赤ちゃんのお世話に慣れていなくても、事前の準備やお風呂上がりに必要なケアを予習しておけば大丈夫。
この記事では、お風呂上がりのスキンケアや水分補給のポイント、お世話をスムーズに行うための事前準備を解説しますので、ぜひチェックしてください。
1.ママとパパに知ってほしい、赤ちゃんならではの“なぜなぜポイント”
赤ちゃんをお風呂に入れる前に、ぜひ知っておくべき「新生児ならではの、なぜなぜポイント」を紹介します。どの項目も大切な内容なので、沐浴をはじめる前にしっかり確認しましょう。
1-1.[新生児なぜなぜポイント1] お風呂上がりのスキンケアは5分以内で!
肌はお風呂上がりに急激に乾燥するため、5分以内にスキンケアをするのが理想的です。
大人の表皮は、約0.2mmとラップ1枚くらいの厚さしかありません。ところが赤ちゃんの表皮は、その半分くらいの約0.1mmくらいしかないのです。
まだ、うすくて繊細な赤ちゃんの肌を守るため、スムーズにスキンケアを行い、乾燥から赤ちゃんを守りましょう。
1-2.[新生児なぜなぜポイント2] 新生児はベタベタ&カサカサ。顔は乳状ローション、体はクリーム
新生児の肌は刺激に弱く、部位によって肌の状態が違います。
皮脂が多く、ベタつきがちなお顔はローションタイプの保湿剤をぬって、カサつきがちな体はクリームでケアするのが新生児スキンケアのコツです。
1-3.[新生児なぜなぜポイント3] 生まれてすぐに肌の乾燥ははじまっている
赤ちゃんが生まれる前はママのおなかの中で羊水に守られていました。乾燥や紫外線のないママの胎内は、赤ちゃんの肌にとって理想の環境ともいわれています。
ママのおなかから出ると赤ちゃんの肌は乾燥や紫外線、雑菌などの影響を受けはじめます。外気にさらされた赤ちゃんの肌は、水分が奪われて乾燥しやすくなっています。
赤ちゃんの肌をすこやかに保つためにも、生まれてすぐの段階から、しっかり肌の保湿をしましょう。
1-4.[新生児なぜなぜポイント4] 水分補給は赤ちゃんが飲みたい分だけを母乳かミルクをあげてみて
お風呂のあと、水分を欲しがらない場合は無理に水分補給をさせる必要はありません。まずは水分を少し含ませ、よく飲むようなら満足するまで飲ませてあげるとよいですね。
新生児のお風呂上がりの飲み物は母乳かミルクを飲ませてみてください。
母乳は8割以上が水分のため、お風呂上がりの水分補給にぴったりです。
2.コツはタオルやマット、着替えを沐浴前に準備しておくこと
ワンオペの沐浴中に、ママやパパがバスタオルを取りに行くなど、動き回るのはできるだけ避けたいです。
忘れ物に気づいてあわてないためにも、沐浴をはじめる前に必要なアイテムを準備しましょう。気温が低い日は赤ちゃんが湯冷めしないよう、事前に部屋を暖めるのを忘れずに♪
ここからは、沐浴をはじめる前の準備を紹介します。
2-1.お風呂上がりのおすすめ準備リスト
赤ちゃんのお風呂上がりに必要なアイテムと、準備のコツを紹介します。
【お風呂上がりに赤ちゃんをケアするためのアイテム】
- ・ラグマット(ラグマットがない場合は厚手のバスタオルを代用)
- ・バスタオル(赤ちゃんの体を拭くための柔らかくて吸水力のあるタオル)
- ・着替え(オムツ、肌着、洋服)
- ・保湿剤(乳液・クリーム)
- ・ヘアブラシやくし
- ・母乳または粉ミルク
- ・へその緒用の消毒アルコールや綿棒
【お風呂上がりに赤ちゃんをケアする際のコツ】
- ・体を拭く
- 乾いた厚手のバスタオルやラグを敷いて、その上にお風呂マットをのせます。その上に、赤ちゃんの体を拭くための柔らかくて肌触りのよいバスタオルを重ねるのがコツです
- ・着替え
- 洋服を着せやすいように広げます。またその上に肌着を広げてのせ、その上にオムツを広げます
- ・保湿剤
- 赤ちゃんの肌にやさしい保湿剤を用意しましょう。赤ちゃんの体を拭き、すぐに保湿剤を体にぬれるよう、バスタオルのそばに置くとスムーズです
- ・乳状ローション
- 水分と油分がバランスよく配合された、みずみずしくてサラッとしたぬり心地のよいローションを選びましょう
- ・クリーム
- 赤ちゃんのお顔と頭皮以外は乾燥しやすいため、乳状ローションよりも油分が多めでしっとりしたクリームタイプを選ぶのがポイントです。カサつきが気になるほおや体、また、乾燥が気になる季節にもおすすめです
- ・水分補給
- 新生児の水分補給には、母乳やミルクを飲ませてみましょう
- ・綿棒
- 赤ちゃん用の細めの綿棒があると便利です
- ・消毒用アルコール(おへその消毒用)
- へその緒の消毒に使うアルコールがすぐに使えるように、保湿剤の横に準備しておきましょう
3.赤ちゃんのお風呂上がりの手順
赤ちゃんが余計な体力を消耗しないためにも、お風呂上がりのケアは手早く行うことが大切です。事前に準備したアイテムを使い、なるべくスピーディにケアしましょう。
ここからは「お風呂上がりの手順」や、その後の「保湿ケア」、そして「保湿ケアの後にすべきこと」、この3段階に分けて、それぞれの流れを説明します。
3-1.お風呂上がり「すぐの手順」
赤ちゃんの沐浴が終わったら、バスタオルでやさしく押さえるように水分を拭き取ります。
お風呂から上がって5分以内に保湿することが目標なので、事前に準備を整えて効率よく行いましょう。
へその緒のまわりは綿棒の先で水分を吸い取り、そのあとアルコールを付けて消毒をしましょう。
へその緒は、生後10日~3週間後、自然に取れるとみられます。へその緒が取れたあとも、しばらくは消毒を続けましょう。
3-2.お風呂上がりの赤ちゃんの「保湿ケアの手順」
沐浴のあとの保湿ケアは、以下の順番で行います。
- 1.顔
- 2.耳と首
- 3.胸とおなか
- 4.腕・手・爪
- 5.足・脚・爪
- 6.背中
- 7.おまたとおしり
パーツごとに500円玉くらいの保湿剤を手に取ります。保湿後はペタっとティッシュペーパーが肌にはり付くくらい保湿剤をたっぷり使うのがポイントです。
肌をゴシゴシこすらずに、やさしくぬりましょう♪
3-2-1.顔の保湿
まずは乳状保湿ローションをぬります。ほっぺなどの乾燥が気になるようなら、保湿クリームを手に取って重ねましょう。
3-2-2.耳と首の保湿
顔の保湿が終わったら、次は耳と首を保湿します。
耳はつい保湿を忘れがちな部分。乾燥が進むと耳切れを起こしてしまうこともあるので、顔と同じくたっぷりと保湿しましょう。首の付け根のシワも伸ばして、きちんと保湿します。
3-2-3.耳と首の保湿
500円玉大の保湿剤を取り、胸からおなかにぬり広げます。こすらず一方向にぬりましょう。
指の腹をつかって、やさしく保湿をするのがポイント。胸からおなかが終わったら、両腕や両手の指1本1本にていねいに保湿剤をぬりましょう。
3-2-4.足と脚の保湿
足のケアにも500円玉大の保湿剤を使用します。肌をこすらないように一方向にぬり広げましょう。
関節や股関節もたっぷりと保湿をしてください。
足の指も1本1本ていねいに保湿しましょう。
3-2-5.背中の保湿
背中の保湿は、赤ちゃんをうつ伏せにして行います。うつ伏せにしたら、赤ちゃんがしっかり呼吸できているかを確認しましょう。
もしうつ伏せにするのが不安なら、横向きにして保湿してもOKです♪
500円玉大の保湿剤を取って、首の後ろから背中へ、おしりの方へと向かってぬります。背中の保湿が終わったらあおむけに戻しましょう。
3-2-6.おまたとおしりの保湿
500円玉大の保湿剤を手に取り、まずはおしり全体にぬります。皮膚が接している股関節にもしっかり指を入れて保湿。円を描くように、やさしくぬりましょう。
おまたは、女の子と男の子で、保湿の仕方が変わります。それぞれの性別に合ったスキンケアをしましょう。
- 【女の子の保湿】
- 女の子は、おまたのまわりまでしっかり保湿します。前から後ろに向かって保湿剤をぬり広げましょう。
- 【男の子の保湿】
- 男の子は陰嚢(いんのう)を持ち上げて、陰嚢の裏までしっかりと保湿しましょう。
最後に、肛門の保湿を行います。
「一番汚れやすい部分はいちばん最後にケアする」と覚えるといいですね。
3-3.スキンケアの「あとの手順」
赤ちゃんの沐浴と保湿が終わったあとは、着替えや水分補給をします。赤ちゃんが風邪を引いたり疲れる前に、手際よく行いましょう!
3-3-1.オムツ、肌着、服を手際良く
まずはオムツを付けましょう。
次は肌着と洋服を着せます。迎え袖で、服のシワを伸ばしながら着せてあげましょう。汗を吸いやすいように、脇に洋服をそわせて着せるのがポイントです。
3-3-2.髪をとかす
赤ちゃんの髪の毛は、細くてからまりやすいため、1日1回はとかしましょう。特に沐浴のあとは、赤ちゃん用のくしを使って髪のからまりを取り、きれいに整えます
3-3-3.耳と鼻の掃除
耳は耳介(耳の外側)の水分をタオルで吸い取ります。耳の奥の掃除を行う必要はありません。耳垢が気になるときは耳鼻科を受診しましょう。
もし、鼻が汚れていたら沐浴でやわらかくなったタイミングで、鼻くそなどを綿棒でサッと取りましょう。
3-3-4.爪のお手入れ
必ずではありませんが、お風呂上がりは爪が柔らかくなっているため、お手入れをしてもOKです。
爪が伸びていると赤ちゃんが顔や体を傷付けてしまうケースもあるので、伸びすぎる前に爪のケアをしましょう。
3-3-5.水分補給
沐浴のあと、のどが渇いている赤ちゃんには水分補給を行います。水分を欲しがらない場合は無理して与えず、よく飲むときは満足するまで飲ませてあげましょう。
新生児期~生後2ヶ月ごろまでの水分補給には、母乳かミルクをあげてみましょう。
白湯や麦茶は生後2ヶ月以降、赤ちゃんの状況に合わせて飲ませはじめましょう。
4.スキンケア アイテム選びのポイント
生まれたばかりの赤ちゃんは、抵抗力が弱く、肌もとってもデリケート。スキンケアアイテムは、新生児にやさしい製品を選ぶことが大切です。ここからは、ママやパパが安心して使えるアイテム選びのポイントを紹介します。
4-1.新生児のためのスキンケア チェックポイント
新生児のスキンケアアイテムを選ぶときは、以下のポイントを確認しましょう。
- ・低刺激処方かどうか
- ・肌荒れの原因となりうる成分が入っていないか
(香料、着色料、鉱物油、パラベン、石油系界面活性剤、アルコール(エタノール)無添加かどうか) - ・アレルギーテストをクリアしているか
- ・食物アレルギーテストをクリアしているか
- ・新生児・乳幼児連用テストをクリアしているか
- ・目や口に入ることも考慮していること
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4-2.毎日、1日に何回も拭かれる赤ちゃんの肌
沐浴のあとやオムツ替えのとき、よだれや母乳がついたとき…赤ちゃんの肌は、1日に何度も何度も拭かれます。
しかし、赤ちゃんの肌は大人の半分ほどの厚さしかありません。デリケートな赤ちゃんの肌を保護するためには「拭いたら保湿」を徹底することが大切です。
新生児は沐浴のあとだけでなく、朝の保湿や、そのほかに体を拭くたびに保湿ケアをしましょう。
5.新生児(赤ちゃん)のお風呂上がり まとめ
抵抗力が弱く、肌もデリケートな新生児の赤ちゃんは、お風呂から上がり5分以内に保湿ケアを行うことが大切ということでした。最後におさらいしましょう。
- 【お風呂上がりすぐの手順】
- 1.バスタオルでやさしく押さえるように水分を拭きます
- 2.ヘソの緒のまわりの水分を綿棒で拭き取り、アルコールで消毒します
- 【スキンケアの順番】
- 1.顔は乳状ローションで保湿します
- 2.耳と首は保湿クリームを使い、首のしわも伸ばしてぬります
- 3.胸とおなかも保湿クリームをぬり広げます
- 4.脚は上から足先に向かって保湿クリームをぬります
- 5.背中はうつ伏せにするか、横にして保湿クリームをぬりましょう
- 6.おしりに保湿クリームを付けたら、最後におまたにもぬります
どのパーツも、500円玉大の保湿剤をたっぷり付けるのがポイントです。
- 【スキンケアのあとの手順】
- 1.髪のからまりをほぐしながらとかします
- 2.オムツ、肌着、着替えの順に重ねた着替えに寝かせて、衣服のしわを伸ばしながら着せます
- 3.水分補給をします。新生児には母乳かミルクを飲ませてみましょう
- 4.耳と鼻の掃除を綿棒でします
- 5.必要であれば爪のお手入れもしましょう
また、デリケートな赤ちゃんの肌を守るには、アイテム選びも重要なポイントです。
・低刺激処方かどうか
・肌に影響を与える可能性がある余計な成分が入っていないか
・アレルギーテストをクリアしているか
・食物アレルギーテストをクリアしているか
・新生児及び乳幼児連用テストをクリアしているか
以上のポイントを確認したうえで、最適な保湿剤を選びましょう。
・新生児から使える低刺激処方
・目や口に入ることも考慮している
・さまざまなテストを実施済み
・香料、着色料、鉱物油、パラベン、石油系界面活性剤、アルコール(エタノール)無添加
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赤ちゃんのすこやかな肌環境を守りつつ、今だからこそできるスキンシップの時間を楽しんでください♪
6.「新生児のお風呂上がり」の気になる質問にお答えします
新生児の沐浴のあと、ママやパパが特に気になる3つの質問にお答えします。
お風呂上がりに役立つコツも紹介するので、ぜひチェックしてください!
6-1.Q.沐浴のあと、新生児も髪はドライヤーで乾かすのですか?
A.基本はタオルドライと自然乾燥でOK
赤ちゃんは大人にくらべて毛量が少ないため、タオルドライと自然乾燥で十分です。
赤ちゃんの中にはドライヤーの音におどろいて、泣いてしまう子もいるかもしれませんね。
湯冷めしないようにしっかりと髪の水分を拭き取り、自然に乾くのを待ちましょう。
6-2.Q.お風呂上がりに赤ちゃんが泣いて困ることがあります
A.泣いている原因を探って対処しましょう
「赤ちゃんがお風呂上がりに泣く理由として考えられることを以下を参考に探ってください。
- ・おなかがすいている
- ・のどが渇いている
- ・疲れて眠い
- ・寒い
- ・自分が何をされているのか分からず不安
など
赤ちゃんが突然泣き出すと、ママやパパも心配になりますよね。
ただ、赤ちゃんは特に理由がなくても泣くことも多いもの。考えられる不快の原因を解消しても、泣き止まないこともあります。いつもと泣き方が大きく違うなどの違和感がなければ、あまり気にしすぎなくて大丈夫。
パパやママが不安そうだったり、何をされるのかわからないと、赤ちゃんも不安に思って泣いてしまうことがあるので、スキンケアのときは、やさしく声をかけながら行ってあげてくださいね。きっと赤ちゃんが安心するはずです。
6-3.Q.お風呂上がりの赤ちゃんが着替える前に授乳しても大丈夫ですか?
A.できれば先に保湿と着替えをすませましょう
お風呂上がりの赤ちゃんの肌は急激に乾燥します。
まずは体を拭いて保湿ケア、オムツを付けるところまでは済ませるのが理想です。そのあとに、母乳やミルクをほしがっているようなら、お洋服を着せる前に授乳をしてもOKです。