ベビー(赤ちゃん)
2017.12.26
「どれならOK?」赤ちゃんのスキンケアアイテム選びのポイント
ベビーお役立ちコラム【「どれならOK?」赤ちゃんのスキンケアアイテム選びのポイント】ナチュラルサイエンスのfor Mama & Kids Smileでは、ベビーやキッズ・マタニティ・美容や健康に関する役立つコラムを皆さまにお届けしています。
母親学級や産院で、「赤ちゃんにはスキンケアが大切」と聞くことも多いのではないでしょうか。肌がデリケートな赤ちゃんにとって、スキンケアは必要不可欠です。でも、そのスキンケアアイテムが合わないと、かえって肌トラブルの原因になってしまうことも。今回は赤ちゃんのためのスキンケアアイテムを選ぶコツをご紹介します。
赤ちゃんの肌は未熟な状態 大人よりも刺激に敏感です
アイテム選びの前に、まずは赤ちゃんの肌について知っておきましょう。
赤ちゃんの肌は水分も油分も少なく、表皮の厚さも大人の半分ほどしかありません。肌の「バリア機能」もまだまだ未熟。大人なら何ともないちょっとした刺激でも、赤ちゃんは肌トラブルを起こしてしまうことがよくあります。すこやかな肌を育てるには、スキンケアで肌のバリア機能を補ってあげることが重要です。
しかし、使用するスキンケアアイテムに、肌にとって刺激になりやすい成分が入っていたらどうでしょう? 良かれと思ってスキンケアをしているのに、かえって毎日肌を刺激することになってしまいます。トラブル知らずの肌づくりは、アイテム選びもとても重要です。
基本は「肌にとって余計なものが入っていない」ものを選ぶこと
大人にとっては問題のないものも、肌が未熟でデリケートな赤ちゃんには刺激となってしまうことがあります。大人向けの化粧品は嗜好(好み)に合わせて色や香りなどがついているものも多くありますが、赤ちゃんのスキンケアは基本的に肌にとって不要なものが入っていない低刺激のアイテムがおすすめです。次の①~④を参考にしてみてはいかがでしょうか?
①アルコール(エタノール)
注射の時に、「アルコールでかぶれたりすることはありませんか?」と聞かれますよね。アルコールは大人でも刺激と感じる方が意外と多い成分。赤ちゃんのデリケート肌に使うものなら、入っていないものの方がいいでしょう。
②着色料
化粧品に色をつけるため(見た目を良くするため)の成分ですから、肌にとっては不要です。必要のないものなら、デリケートな肌には毎日塗らない方がいいでしょう。
③パラベン
防腐剤のひとつですが、種類によっては敏感肌の方やお子さんだと刺激になることがあり、ヨーロッパでは赤ちゃん用商品への使用が禁止されているところも。赤ちゃんのデリケートな肌に使うものとしては、避けておいた方がいいでしょう。
④香料・アロマ
最近はベビー向けの商品でもアロマを使用したものが多いですが、肌にとっては不要なもの。アロマは種類や配合量によっては肌の刺激になることもあるので、入っていないものの方が安心でしょう。
「自然・オーガニックなら安心」という考え方は、ちょっと注意が必要です
「肌にとって余分なものが入っていないスキンケアアイテム」と聞くと、真っ先にオーガニック品が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。しかし、オーガニックなら肌にやさしくて赤ちゃんにも安心かと言うと、そこはちょっと気をつける必要があります。
「肌に塗る」ということは、「肌から吸収される」ということにもなります。例えばナッツなどアレルギーの原因になりうる植物ならば、アレルギーの原因となる成分をきちんと精製しないまま配合されれば、症状を引き起こす引き金になってしまうことも。そのほかの植物でも、肌にとって不要な成分をきちんと取り除かないまま使えば、トラブルの原因につながりかねません。自然のままの状態が、イコール肌にとってもベストとは限らないのです。
決して、オーガニック品が悪いものと言うわけではありません。
ただ、上記の理由や、オーガニック品にはアロマ成分が入っているものも少なくないという点から、「オーガニックだから絶対安心!」と油断せず、赤ちゃんの肌に毎日使っても安心なものかどうかをしっかり見極める必要があります。
毎日使い続けられるものか、しっかり検査しているアイテムが◎
大切な赤ちゃんに毎日使うものですから、毎日使い続けても安心・安全なものかというのも重要なポイント。皮膚パッチテストや皮膚アレルギーテストをしっかり行っている、低刺激のスキンケアアイテムがいいでしょう。
また、赤ちゃんは口元や指についた乳液などのスキンケアをペロっと舐めてしまうことも。口に入っても安心なように「食物アレルギーテスト」までしてあるこだわりアイテムだと、安心して毎日使うことができますね。
使いごこち・使いやすさは実際に試して判断を
スキンケアアイテム選びは、使いごこちや使いやすさも大切なポイント! せっかく買っても赤ちゃんが嫌がったり、ママが使いにくさを感じてしまっては、毎日ケアを続けるのが難しくなってしまいます。こればかりは実際に使ってみないとわからないので、店頭のテスターやWEB・冊子のサンプル請求をかしこく利用することが大切です。次のチェックポイントをぜひ参考にしてみてくださいね。
スキンケアアイテム選びチェックリスト
【使いごこち・使いやすさ編】
・目にしみない(洗浄系アイテム)
・泡切れがいい・ヌルヌルしない(洗浄系アイテム)
・ベタつかず、すぐに服が着せられる
・のびがよく全身に使いやすい
・嫌なにおいがしない(無香料でもにおいが気になることも)
・しみたりピリピリせず、赤ちゃんが嫌がらない
おわりに
今回は、赤ちゃんのスキンケアアイテムの選び方のポイントをご紹介しました。大切な赤ちゃんに毎日使い続けるものだからこそ、お買い物のときは成分や使いごこちの良さもチェックしましょう。スキンケアは、肌と肌とが触れ合う親子のスキンシップタイムにもなります。赤ちゃんとの絆を深めながら、肌もすこやかにキープできる素敵な時間にしてくださいね。