ベビー(赤ちゃん)
2024.08.28
【助産師監修】初めてでも安心!新生児(赤ちゃん)の沐浴・お風呂の入れ方
【動画もあります♪】初めてでも安心!新生児(赤ちゃん)の沐浴・お風呂の入れ方について徹底的にご紹介!
\ まずは動画でチェック!助産師さんが教える新生児沐浴 /
生まれたての赤ちゃんから使える低刺激スキンケア「ママ&キッズ」は、公式YouTubeチャンネルで、育児にまつわるお役立ち情報を動画でご紹介しています。
今回は、助産師さん直伝「新生児の沐浴」方法をご紹介します♪
▼ママ&キッズ公式YouTubeチャンネルはこちら https://www.youtube.com/channel/UC5lmkQ7sBHoKXlg7-w9EJgQ
目次
この記事の監修:布施明美先生
助産師、認定看護管理者
神奈川県立こども医療センター看護局副看護局長、周産期センター副センター長を経て現在は医療法人産育会堀病院看護部長。
助産師歴約40年。神奈川県立病院や県立看護学校などでの勤務を経て、現在では神奈川県で一番出産数の多い医療法人産育会堀病院看護部長を担当。今まで約2万人の赤ちゃんに出逢ってきた経験を活かし、生まれたばかりの赤ちゃんと、その赤ちゃんのお世話をするママをやさしく丁寧にサポート。様々なスキンケアを指導。
●医療法人産育会堀病院 https://www.hori-h.or.jp/
そもそも赤ちゃんの沐浴とは?なぜ必要?
「沐浴」とは、ベビーバスでの赤ちゃんの入浴のことを言います。
1か月健診で確認が取れると大人と同じ湯船に入れるようになるので、多くの場合は新生児期のお風呂タイムを指すことが多いです。
なぜ沐浴が必要なの?
赤ちゃんも、よだれやなみだ、外気のホコリと、1日過ごすとたっぷり汚れています。
1日1回、全身に洗浄料を使ってキレイに洗ってあげる必要があります。
沐浴指導で「顔はガーゼで拭くだけ」と習った方も多いと思いますが、お顔も洗浄料で、こすらないようにやさしく洗ってあげることが大切です。
新生児(赤ちゃん)の沐浴・お風呂に必要な事前準備・グッズ
沐浴前に準備するもの
- ●ベビーバスまたはお風呂用マット
- 沐浴する場所に合わせた大きさ、使いやすいタイプのものを選びましょう。
ベビーバスは、背中部分を支えられる形状が使いやすいです。
- ●ベビーヘアシャンプー
- 顔や体は乾燥していても、頭だけは皮脂腺が集中しています。
脂漏性湿疹などのトラブルを防ぐためにも、新生児から専用のヘアシャンプーを使いましょう。
- ●ベビー全身シャンプー
- 泡で出てくるタイプが便利です。
目にしみにくく、なめてしまっても大丈夫なものを選ぶと、顔も安心して洗うことができます。
- ●吸水性のいい柔らかいタオル
- ゴワゴワしたタオルやガーゼは、赤ちゃんのデリケートな肌の刺激になります。肌触りがよ く、吸湿性に優れたバスタオルを用意しましょう。
- ●ベビー用保湿剤
- 赤ちゃんの肌荒れ予防には、入浴後の保湿ケアは必須です。 乳液またはクリームを用意して、沐浴後にすぐに全身に保湿ができるようにしましょう。
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生まれてすぐから使える毎日の全身ケアに使える乳状クリームです。 ママの胎内環境をお手本に、赤ちゃんの肌を守るために必要な保湿成分をたっぷりと配合。
- ●肌着
- お風呂上がりに慌てないように、沐浴前に準備をしておくと安心です。
- ●おむつ
- 肌着同様、広げて 準備しておくと、お風呂上がりに慌てずに済みます。
沐浴前の準備
①沐浴後のお部屋にバスタオルを半分に折って、ダイヤ?の向きに敷く
②その上に肌着・衣服を広げて置く、おむつも広げておく
③横に保湿剤・ヘアブラシを置いておく
④お湯の温度を38~39°Cに設定しておく
新生児(赤ちゃん)の沐浴・お風呂のやり方と手順
1.赤ちゃんの服を脱がせる
ゆっくりと、関節が抜けないようにひじをもって袖をぬきます。
おむつは、汚れた面を内側にくるくるとまるめて捨てましょう。
2.洗い場に移動する
赤ちゃんの首を支えながら、ベビーバスなどにそっと寝かせます。お湯をはっておく必要はありません。
赤ちゃんはモロー反射があるため沐浴布で落ち着くようなら、両手からおなかにかけてあげましょう。
そのあと、シャワーのお湯(38~39°C)で頭を濡らします。
3.頭を洗う
そのあとにたっぷりと泡をつけて、指の腹でこするように洗いましょう。
皮脂の多い頭は、赤ちゃんの体で唯一こすってもいい部分です。頭の上のペコペコした部分(大泉門)もしっかりと洗います。
耳の後ろや後頭部も忘れずに。
新生児期は額(おでこ)も皮脂がとても多いので、ヘアシャンプーで爪をたてずにしっかり洗って、脂漏性湿疹を予防しましょう (※皮脂の量が落ち着いてベタつきが気にならなくなったら、全身シャンプーでOKです)。
4.顔を洗う
おでこ以外は、全身シャンプーを使って洗います。ガーゼではなく、手を使って、泡を転がすようにやさしく洗いましょう。
目や口に入っても大丈夫な洗浄料を選んで、泡を広げるように洗います。
5.首を洗う
首は汚れや衣服の繊維が溜まりやすい部分。
シワの部分に指をはさむように入れて、シワを伸ばしながらきちんと奥まで洗いましょう。
6.頭の上からシャワーで流す
やさしい水流のシャワーで、頭の上から流します。顔の泡も、額のあたりから流しましょう。
赤ちゃんの頭を少し持ち上げてあげると、鼻や口に泡が入らず苦しくないのでお勧めです。
赤ちゃんは顔にお湯がかかっても大丈夫ですし、きちんと流してあげることが、肌トラブルの予防になります。
7.体を洗う(おなか側)
まずは赤ちゃんの前面(おなか側)を洗います。全身シャンプーの泡をたっぷり出して、泡を広げるようにこすらずやさしく洗います。
このタイミングで、ベビーバスにシャワーのお湯が溜まっていたら流しましょう。
ゴシゴシとこすらずに、首→おなか→腕→手→脚(足)を洗います。関節部分も、シワをひろげて置くまでキレイに洗いましょう。
そのあと、一度シャワーで流します。
洗い残しが多い部位
上半身...わき・ひじの内側・手首・手指の間
下半身...足のつけ根・足首・ひざ裏・足の裏・足の指の間
8.背中を洗う
脇に手を入れて赤ちゃんをひっくり返してもいいですし、こわい場合は、少し横向きにして半分ずつ洗っても構いません。
お座りの姿勢にすると洗いやすいです。
いずれの場合も、赤ちゃんの肩をもって、腕で首を支えるようにしてあげると、姿勢が安定して赤ちゃんも安心します。
首の後ろも洗い忘れが多い部分なので忘れずに、そのまま背中を洗っていきましょう。上から下に向かって、おしりまで洗います。
一度洗い流した後に、おまたは前側から後ろ側に向かって洗い、最後に肛門を洗いましょう。
「いちばん汚れている所はいちばん最後」と覚えておいてくださいね。
9.よく流して、お部屋に移動
最後にもう一度全身をよく流します。洗浄料の肌残りは肌荒れの原因となるので、シワの奥までキレイに流しましょう。
きれいに流した後は、お部屋に移動してバスタオルで水分を拭き取ります。この時も、肌をこすらないように気をつけて、おさえるようにしてやさしく拭きます。 シワの奥まできちんと水分をとってあげましょう。そのあとは髪の毛をとかして、全身に保湿ケアをしてあげてくださいね。 お風呂の後は急激にお肌が乾燥しますので、5分以内に保湿をするのがおすすめです。
新生児(赤ちゃん)を沐浴・お風呂に入れる際の注意点とポイント
●お湯は38~39°Cに
熱いお湯は、ただでさえ少ない赤ちゃんの肌のうるおいを奪ってしまい、肌の乾燥の原因となります。
1年通して、湯温は38~39°Cが理想です。寒い地域の冬など、冷えが気になるときは、浴室やお世話の部屋を暖めておきましょう。
●耳をふさぐ必要はありません
耳をふさぐと、離すときの圧力で鼓膜を傷つけてしまうことがあります。
水流の弱いシャワーを頭からかけていれば(直接耳に強いシャワーをかけるようなことをしなければ)、 耳の中に水が入ることはほとんどないので大丈夫。耳をふさぐ必要はありません。
●使いやすい洗浄料を選びましょう
首の座らない赤ちゃんを支えながら、泡立てるのは一苦労。泡で出てくるタイプのものが便利です。
また、目や口に入っても大丈夫なものを選ぶと、お顔も安心して洗えます。
新生児の沐浴:よくある質問Q&A
Q.ガーゼは必要ないの?
A.肌を洗う目的では必要ありません
ガーゼは目が粗く、摩擦の強い素材です。新生児の薄くてデリケートな肌をガーゼでこすると、刺激が強く肌荒れの原因となってしまいます。
赤ちゃんを洗う時は、たっぷりの泡を広げるように、手を使って洗ってあげましょう。
新生児のモロー反射を防ぐために、沐浴布として両手からおなかの上にかけてあげるのはOKです。
Q.場所はどこがいいの?
A.シャワーがあればどこでも構いません
沐浴は、しなければならない時間帯はありません。夜でなくても、1日1回キレイに洗ってあげればいつでも構いません。
ご家族がお手伝いしてくれる時間帯や、赤ちゃんの機嫌のいい時間帯に合わせてもOKです。
ただ、赤ちゃんの生活リズムをつくるために、できれば日々同じ時間帯に入れられるといいですね。
まとめ
沐浴は、首の座らない赤ちゃんのお世話の中で、一番不安に思う方が多いものです。
しかし、事前にしっかり準備をして手順をおさえておけば、怖いものではありません。
パパやママが恐る恐るやっていると、赤ちゃんは不安な様子を敏感に感じ取ります。
もちろん、赤ちゃんにとっても初めての経験ですから、最初は泣いてしまうと思います。
でも「気持ちいいね」「さっぱりしたね~」と声をかけてあげながら繰り返すうちに、赤ちゃんにとっても安心した時間になるはず。
ぜひ、「やらなきゃいけないこと」ではなく「楽しいスキンシップタイム」と考えていただけたらと思います。