ベビー(赤ちゃん)
2014.04.03
肌は「目」だけで診ない!?山本先生の診察見学レポート
ベビーお役立ちコラム【肌は「目」だけで診ない!?山本先生の診察見学レポート】ナチュラルサイエンスのfor Mama & Kids Smileでは、ベビーやキッズ・マタニティ・美容や健康に関する役立つコラムを皆さまにお届けしています。
肌は「目」だけで診ない!?山本先生の診察見学レポート
2014年2月、私たちは初めて愛育病院皮膚科の山本先生の診察を見学させていただきました!そのときの様子を、少しだけご紹介します。
山本先生のところには小さなお子さまから大人まで多くの方が通っているのですが、すべての診察に共通するのは、「患者さんが必ず笑顔をみせる」ということ!私の今までの“病院”イメージとは大きくかけ離れた、とても雰囲気の良い和やかな診察室です。
診察で診るのは「お母さん」ではなく「患者さん本人」です
特に印象的だったのは、小学校3~4年生の男の子の診察。手の指の肌トラブルを診てもらっているようですが、おでこにも横に広がる赤みが見られます。
先生はすぐそのトラブルの原因を見抜かれ、「もしかして最近帽子をかぶるようになった?」「恰好よくかぶろうと左右に動かしたりしていない?」「学校から帰って帽子を脱いだ後はまたお薬を塗っているかい?」と、質問をされます。
男の子はしっかりと質問に答えるのはもちろん、話の合間にも「こーんな帽子」、「雪が降って寒いから帽子をかぶっているの!」と、自分からどんどんお話ししていきます。
ここで気づきました!
山本先生はどんな小さなお子さんでも必ず患者さん本人に話しかけられています(もちろん、生後数か月の赤ちゃんも!)。そして、患者さんに合わせてお話の仕方を巧みに変えています!男の子も自分を一人の人間として見てくれる山本先生に心を開いているからこそ、しっかり自分の状態を伝えていたのでしょうね。
また、見学の最後に、先生がご自身の診察スタイルについてお話ししてくださいました。
「僕の診察には“遊び”の時間がある。一見関係ないお話をすることで、患者さんの相談の内容が広がってくるんだよ。一方的なアドバイスだけでは、患者さんは嫌がるからね。」
山本先生の診察が笑顔であふれ、大人気の理由はここだったのですね。
名医 山本先生の診察、その秘密は必ず「タッチ」があることだった!
続いての患者さんは、1歳くらいの男の子。お口の両端が赤くなっていました。
お母さんもお口の赤みのことを話し始め、「お口まわりのトラブルかな?」なんて思っていると…山本先生はお顔全体を指の外側でやさしくなでました。
私たちにも患者さんの許可を得て触らせていただくと…指に違和感。一見赤みもなく問題のないように見えたほっぺの下の方がなんだかカサカサしています。こんなところに肌トラブルのサインがあったとは!
山本先生の診察を見学させていただいて気がついたのは、どんな患者さんでも必ず肌を「触って診察される」ことです。(いわゆる「触診」)
お話を聞く。数値を見る。それだけでなく必ず触覚も駆使して診られることで、患者さん自身でさえも気づいていないような肌トラブルのサインを見抜いておられるのだと感じました。
皮膚科のお医者さまは、気になるところを直接全部触って診てくださっていますか?
私は小さな頃から肌が弱く、今でも皮膚科に通うことが多いのですが、残念ながら今まで山本先生のようなお医者さまにお会いすることはありませんでした。体がかゆくて、床屋さんでもじっとしていられなかった幼少期。何度もトイレを借りて、泣きながら体を掻きむしっていたのを今でも覚えています。
私自身が辛い思いをしたからこそ、「肌トラブルに悩む子どもを少しでも減らしたい!」そう強く思っています。
そのために、山本先生から教えていただいたことを、これからこのブログで皆さまにお伝えしていきたいと思います!